鉄の比重

鉄の比重は、7.85です。比重とは、重さを比較する値です。 比較をするときに基準となるのは、約4℃の水の密度です。これを1としたときに、他の物質(固体や液体)の密度と比較して値を出します。 ちなみにアルミ比重は2.7で、水よりも2.7倍重いです。 水1リットルが1kgですので、アルミは1リットルの体積で2.7kgになる、ということです。 アルミニウム比重の2.7と比べると、鉄は金属としては特に軽いほうではないことがわかります。 また、銅比重の8.93と比べると、銅よりは実は軽いんですね。

密度と比重

約4℃の水(大気圧下の空気等が溶けていないとき)の密度(単位あたりの質量)は、0.999972g/cm3です。 これはほとんど1.0g/cm3に近いので、密度と比重はほぼ同じ値と言えます。 密度と比重の違いが分かりにくいかもしれませんが、密度は質量を体積で割った量、比重は、基準物質(水)と比べた質量の比で、実は違うものです。

また、水の比重を1とすると、比重が1よりも大きい物質は水に沈み、1よりも小さい物質は水に浮く、ということで、 水に浮く物質なのか沈む物質なのかを判断するときには、主に比重が使われます。 また、比重は「比率」なので、比重に単位はありません。


鉄の比重に関する一例

特徴

鉄の主な特徴は、金属のなかでも硬度があること、加工しやすいこと、大量生産が可能なこと、価格が安いことがあげられます。 鉄は、金属のなかでも強く、熱処理をしたり金属元素を加えることで、目的に応じた強度・硬度に変えることができます。 また、金属にはピンとこないかもしれませんが、鉄には「粘り強く比熱が低い」という性質を持っているため、常温でも加工ができるうえ、加熱するとより簡単に加工することができます。 さらに、溶かして型に流し込めば様々な形の鋳物が出来、溶接することもできます。このため、鉄は、刀や刃物、自動車の部品などにも利用されています。

そのほかにも、鉄の特徴として、多くの金属と組み合わせることで様々な合金を作ることができることがあげられます。 主なものには、クロム・ニッケルを加えて作られたステンレスがあります。ステンレスは、鉄の「錆びる」という欠点を克服するために作られた合金です。 ちなみにステンレス比重は7.7〜8で、鉄比重の7.85と比べるとやや重い金属です。

市況単価

鉄は、世界中の金属生産量の95%を占めているといわれています。 このため鉄の市況単価が重要視され、産業革命以降、経済・産業の中心となる素材として、「産業の米」「鉄は国家なり」と呼ばれ、国力の指標ともなりました。